未定
season 1



「は...?あ、あ、ああ、あなた...何言ってるの?」


大学生2年生になりました 橋下 花純。


「俺、あんたじゃなきゃやだ。付き合って!」

「はぁ???????」


大学生2年生になって1日目。
知らない人に告白されました。


「うるせぇ...今耳キーンってした、キーンって」


「て、てか、あんただれ、なに、だれよ、変な人?不審者?なんでここにいんの?」

「ふはっ、笑った、俺は今日この大学に入学してきた 柴崎 蓮 です。どーぞよろしく」


柴崎 ... れん ...。


「新入生...ね、びっくりさせないでよー、もう不審者かと思ったじゃん。」


入学式が終わった後、裏庭に連れてこられたと思ったらいきなりの告白。はー、良かった。不審者かと思った。


「不審者って。笑、で!どうなの、俺の彼女になってくれるの?」


「はぁ?なるわけないじゃん!何言ってるのこの子。」

「えー。なんで。やだ。」


勝手に連れ出して告白して拗ねられてもこっち困るんですけど...


「なんで私なの?意味が不明ですね、そしてあなた誰?不審者?」

「えー?さっき言ったじゃん。しーばーさーきーれーん!!!!覚えた?」


耳元で大きい声を出して自分の名前を言う蓮。


「おっけ、蓮ね、蓮。覚えたよ、じゃ!」

「ちょっ、待てよ、」

「もー、今度は何!」

「一目惚れしちゃった、つか名前何?すっげー可愛すぎて名前も聞かないで告白しちゃったけど」

失礼ねー、こんな子いるんだ。


「2年の、橋下 花純 です...」

「花純ね、名前も可愛い♩」

「な、なんなの...」

なんなのこいつ、いきなり呼び捨てしやがって


「自己紹介もしたし、よし、付き合って」

「うん、意味わかんない。じゃ。」


「待ってってば!」

「今度は何よ!」

「携帯かして。」


蓮はそう言うと私に手のひらを向ける


「...?はい」

「お、ありがと、やっぱ花純ってなんかおかしいよな。笑」


鼻でふふっと笑って私の携帯をいじり始める蓮。


「うわ、だる、花純、指。」

「...???ほい」

「よし、」

タンタンタンと何かを打つ蓮。


「ん、俺のライン入れといたから、よろしく。」


「なっ、はぁ?なんで勝手にそんなことすんの!」

「や、花純が拒まなかったから」


ニーッと笑う蓮。


「んー、ブロックの仕方はー...」

「おい、ブロックしたらぶっ飛ばす。」



急に低い声を出す蓮。


「ブロックすんなよ、ベー。」


そう言うと戻っていった。


「なんだあのひと、怖い...」




それが 橋下 花純

恋の 幕開け だった。












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