二人日和
千年の刑
あたしは目を覚ました。


辺りは真っ暗だった…。


首の回りにつけられた鎖…。


取ろうとしても取れなかった。


「ここは…」


近くに声が響いた。


その時―…


光が辺りを照らした。


「っ!!!」


目の前には、見た事のない白龍…。辺りは何もない….


「ようやく目を覚ましたか…」

喋った……。


「君達はよく似てるな」


あたしは横を向いた。


あたしより、髪の毛が長くて、でも、なんとなく雰囲気があたしと似ている女の子…。


「ここは罪を犯した人が来るゲヘナだよ」


謎の白龍は紫に変色した。


「ゲヘナ…?」


あたしと女の子は問いかけた。


「地獄の世界と言ってもいい。私はこの世界を守る者.¨グレイラ¨ 元は人間だったんだよ」


よく分からない…
何で…あたしが地獄へ…?



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