栗色彼女(*番外編14p〜*)
文具があるスペースに行けば、可愛らしい柄とか、動物柄とか色々あるノート。
私はシンプルで良いかなぁ。
目の前に山積みにされた水色のノートを一冊手に取って、レジに向かう時。
「……」
たくさんある本の中で、その本だけが存在を主張しているように思えた。
興味はない、興味はないんだけど…脚は自然とその本の前に進んだ。
────“それがどれだけ”
彼がほしいと言っていて、私が彼のために買った、少しマイナー小説。