LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―


オレの悪態を聞いたからか、平井は笑った。

そして、のんびりとした口調で言った。


「単刀直入に話そうかな。

用件というのは、四獣珠のことだ。

きみたち、四獣珠を私に譲ってくれないか?」


衝撃が走った。

息が止まる。

オレたち4人、とっさに同じ仕草をしていた。

服の上から、胸に提げた四獣珠に手を当てる。

手のひらでそれを守ろうとするように。


海牙が、詰襟の内側から玄獣珠を引き出した。

口元が笑っている。


「無理やり奪おうってわけじゃなくてね。

実際、ぼくはこうして玄獣珠を身に付けている。

総統のお話を耳に入れてもらえますか?

少し長いお話になるけどね」


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