LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
理仁が声を張り上げた。普通の声だ。
「十分ってとこだよ、文徳! おれが支えられるのは十分。それまでに、打開策、見付けといて」
「わかった」
理仁が、ぐるりと店内を見回した。
まっすぐに右手を掲げる。
《さあ! おれについて来い!》
理仁の右手は、まるで旗印だ。
誰もが旗印に引き寄せられて動き出す。ぞろぞろと、ほとんど声もなく。
師央が眉をひそめた。
「理仁さん、無理してますね。不特定多数への号令は、負担が大きいはずです。逃げ出したい人たちへの号令は楽だろうけど、戦おうとしている緋炎までまとめて封じてる。大丈夫かな?」