光の少女Ⅱ【救出編】

第5章 異空間の戦い

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「んー!今日、いい天気・・・」

「ピィー!」


次の日、朝早くに目が覚めた花音は大きく伸びをする。

花音の上を気持ちよさそうに飛んでいる白亜を眺めていると、後ろで人の気配がした。


「今日は随分早いな」

「風夜の方こそ。ところで、どうしたの?」

「たまたま起きたら、外に出ていくのが見えたからな」


言って横に来た風夜が、花音と同じように白亜を見る。


「でも、よかったよね」

「ん?」

「神蘭さんの仲間が気が付いて、嬉しそうだったし」

「ピ?ピイィ!」


その時、突然気持ちよさそうに飛んでいたはずの白亜が慌てたように、花音の所へ飛んできた。


「な、何?急にどうしたの?」

「!!」


花音の服を引っ張ってくる白亜に声を上げた時、風夜がはっと一ヶ所を見つめる。

その時、空間が歪み、周りの空気が異質なものに変わった気がした。


「ピィ!ピィッ!ピイィ!」


花音が動かないので、諦めたらしい白亜が何処かへ飛んでいこうとして、何かにぶつかり、落ちてきたのを花音は慌てて受け止める。


「大丈夫?」

「ピイィ・・・」


弱々しく鳴いた白亜が、今度は小さな石をくわえて飛び上がり、数メートル先へ投げる。

それは、白亜と同じように何かに当たって、跳ね返ってきた。
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