誰よりも、君が好き



「悠ー!!
 購買一緒に行こうよー」




廊下から私を呼ぶ里奈と亜架梨の声が聞こえてきて、

それに私は振り返る。





「財布が見つかんないよ!!」





どうしよう!!


確かに、朝鞄に入れたはずなのに…!!




こんなときに限って、まさか忘れた…なんてことはないはず…






気づけば二人は教室に戻ってきていて

呆れたような表情で私を待っている。





申し訳なさで慌てるけど、余計に鞄の中がぐちゃぐちゃになるだけで、

見つかる様子がなかった。







「ふぇぇ!?なんで!?」







< 29 / 275 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop