あの頃のキミは

ケーキを食べ終わったお母さんが席を立つ。

「泊まってくでしょ?」

「あぁ、うん」

「お風呂、お湯いれたら入れるけど…」

「あー…その前に久しぶりに凪に会いに行こうかな」

え…凪くんに?

…何かわかるかもしれないし…

「ねえ、私も行く!」

「だーめ。凪とは男同士の話があんだよ」

そう言って裕太兄はスタスタと出ていってしまった。


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