愛合傘Ⅱ~出会うことで始まる物語~
「千尋、なんで柔道に?本当に自分で入りたいと思ったの?」


「千尋、お前は結局逃げてるんだ。自分の好きなことをやれば周りが嫌でも耐えられるんだぞ。まぁ仲が良い子と一緒でも結局つまらなかったら意味はないんだ。」


私は結局逃げている。

また、ぐるぐると同じことを繰り返してる。


涙がこぼれた。


梨々香ちゃんや柔道部の皆に、私のせいで迷惑かけてしまったんだ。

どうしていつもいつも…っ。
これじゃあ中学の頃と変わらないじゃない。

結局私は…弱いままなんだ…。
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