愛合傘Ⅱ~出会うことで始まる物語~
私には出来ない。
「まだ、見つからないよ。」
「そっか…。なぁ、千尋。この星が沢山あるように、きっと素敵な人と出会えるよ。」
「うん。」
「じゃあまたな。」
「うん。おやすみ。」
田中君と別れて、また1人、夜道を歩いた。
「ただいま…」
「千尋、いったいいつまでどこに居たの?」
「こんな夜遅く、なぜ電話もしない。」
「ケータイ忘れて。」
「もういい。好きにしろ。」
私は黙って部屋を出て風呂に入った。
冷えた体が余計に湯船が暑く感じた。