銀猫ー最強歌姫の再来ー
 (えっと…左の部屋は下っ端達が集まる部屋で…右が総長部屋。こっちは幹部達の部屋があるフロア。)

 奏雨は、建物の構造やどんな部屋があるのかを観察しながら歩いていた。

 もし、何かあった時に対処できるようにだ。

 (ここは裏口か。三階建てでそれぞれのフロアにきちんと分かれてる。…ここには窓があるみたい。)

 窓をガラリと開けると、何もない、殺風景な道が見えた。

 ここは人通りが少なく、見渡してみると結構先まで見える。

 これなら誰か敵が来てもすぐに分かる。

「んー。とりあえず散歩に行こう。」

 奏雨はそう言って、裏口から外へと向かった。

 建物を出ると、やはりそこは殺風景が広がっていた。

 


 
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