銀猫ー最強歌姫の再来ー

狙われる

「別に。ただ、幼い頃よく遊んでただけ。」

「あぁ。」

「ふぅん。」

 素っ気ない2人の返事に、陽樹は余計に興味をそそられた用だ。

 奏雨と奈都の顔を交互に見て、意味深に笑った。

 その顔は、「後で調べよう。」と言っているようだった。

「では平澤先生、桜庭さん、四条さんを教室まで送っていってください。では、お気をつけて。」

 奏雨は玲の最後の言葉が引っかかった。

 (気をつけて?ただ単に心配してくれているだけだからかな。私がどこかで転ぶと思ったから?でも、わざわざ陽樹まで一緒に行くように言っている。……この学校に危険な何かがあるから?)

「失礼しました。」

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