銀猫ー最強歌姫の再来ー
 そして、その背中から見知った人物の声が聞こえてきた。

「それなら、この僕が案内してあげるよ。」

 ー陽樹だ。

 いつからそこにいたのだろう。

 改めて、奏雨は陽樹が苦手だと思った。
 
「えっそんな、い、いいよ!わざわざ桜庭君が行かなくても、あたしが案内するよ?」

 咲希が少し困ったようにそう言うと、陽樹はニコリと微笑んで言った。

「いいよ、そんな事気にしなくて。僕、ついでに奏雨に聞きたい事があるんだよね。今日の昼休みでもいいかな?」

「良いけど、お弁当食べてからね。あ、凰華の皆と、咲希ちゃんも一緒に屋上で食べよう?案内は…話したいことなら2人きりの方がいい?」

 奏雨が陽樹にそう聞くと、陽樹は暫く考えてから頷いた。
< 84 / 101 >

この作品をシェア

pagetop