銀猫ー最強歌姫の再来ー
「…ふはっ。」
 
 そしたら何故か圭汰に笑われた。

 奏雨がジト目で見ていると、圭汰は「ごめんごめん。」と謝ってきた。

「四条の顔が面白くてさ。」

「それ、女子に向かって失礼じゃない?」

「じゃあ訂正。四条が可愛いと思ったから。」

 ストレートにそう言ってくる圭汰に、奏雨は顔を真っ赤にして、俯いた。

「そっ、それはそれで照れるからっ!」

 すると、圭汰はまた笑った。

 そんな抵抗をしていうちに試合開始を知らせる、奈都の笛の合図。

 最初は審判をするつもりは無かった奈都が、なんやかんやでやってくれるらしい。

 どちら側のボールにするかは、ジャンケンで決めて、相手に負けてしまったので相手側にボールは行ってしまった。

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