私の身体と心
「私は、逆に本気にならないように、それだけを気を付けてた。あんな事があって、人に裏切られて、メールだけの関係がとても心地良かった。でもね、だからこそ、どうして誘われて会いに行ったのかは、自分でも分からないの。普段の私ならきっと、音信不通で終わりにしていたと思うの。」

そして私は恭弥の顔を見上げた。

「私もあなたが気になっていたのよね。すでにあの出会った時には。この2か月、こんなに長くて寂しかった期間は今までで初めてだった。」

恭弥は私を包み込んだ。

「やっと、侑希の気持ちを聞けた。いつも素っ気ない、気持ちを読ませない言葉ばかりで、俺はどうにかなりそうだった。」

私達はお互いの両親にその場で連絡をすると、ゆっくりと夜を過ごした。

この3年、身体を重ねる事だけをして来た私達が、ベッドの中でお互いを感じながら、抱き合って寝た。

その温かな彼の抱擁だけで、十分満ち足りた夜だった。









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