私の身体と心
なんて早い返信。

-私から店の入り口が左に見える。黒の軽自動車。-

返信を送った途端、店の入り口が開いた。

私と同じくらいの年齢の男性。

少しがっしりとした体形、背は高い方だろうか。

その人はスマホから顔を上げると、こちらの方をきょろきょろする。

そして運転席の私と目が合うと、親指を立てて出て来いとゼスチャーしている。

一瞬戸惑ったが、ここまで来ちゃったんだから…と思ってドアを開けた。

彼はそれに反応すると、

「こっち。」と声をかけて来た。

その後ろを私は距離を置いてついていく。

「これ、俺の車。とりあえず助手席に乗って。」

言われた通りに、恐る恐るドアを開ける。

「お邪魔します…。」

遠慮がちに声をかけて、私は乗り込む。

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