私の身体と心
私はスマホを鞄から出す。

「これからがいつものお楽しみだろう。それだけ飲んだら、いつもより感じるんじゃない?」

私は頬杖をつきながら、溜息をつく。

「今からホテル行き?」

「俺の家に来ない?」

今日は驚いてばかりだ。

彼の家って、まさにプライベート空間じゃない。

踏み込んでいいんだろうか…。

そう思って断る理由を探す。

「明日お互いに仕事でしょ?」

「侑希の家はここから近いんだろう?荷物持って行けば、朝もゆっくり出来るだろう?」

「何で一度家に帰るのに、こんな時間からで出掛けなきゃいけないのよ。こんな時間に。」

彼は酔っているせいか、言っている事が支離滅裂だ。
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