私の身体と心
食事が終わると、コーヒーを入れてくれた聡美に私は口を開いた。

「きっと、軽蔑されると思う。でも聞いてくれる?」

私はそう言ってから深呼吸をすると、ゆっくりと恭弥さんとの事を話し始めた。

聡美は頷きながら、でも一言も挟まずに聞いてくれた。

まるでこないだの電話での彼みたいに。

私は話し終わると、聡美の顔を見た。

「軽蔑したでしょう?」

聡美はそれに答えずに、

「それで侑希はどうしたいの?」

ポツリと言った。

「分からない。」

私はコーヒーが冷めたマグカップを見つめた。

「侑希、一回その彼にちゃんと会って、今のそのままの気持ちを伝えてらっしゃい。相手がどう思おうと関係ない。きっと彼も今の侑希の言葉が聞きたいんだと思うよ。」

私はマグカップから顔が上げられない。
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