私の身体と心
ここ1か月、自分の事で一杯一杯だった私は、村木に対して何て酷い事をしたんだろう。

今までの私は自分が傷つきたくないばかりに、知らず知らずに他の人を傷つけてしまっていたのだろうか。

でも扉を最初に開いてくれた村木には感謝してもし足りない。

すべては彼とあの居酒屋に行ってから、動き出したような気がする。

午前中の仕事は調べもの。

書籍とパソコンであたふたしていると、時間が経つのは早い。

時計を見ると、村木が声を掛けに来てくれた。

「侑希、頑張って。」

聡美が手を振ってくれた。

村木はファミレスに連れて行ってくれた。

これだけガヤガヤしていれば、話を聞かれる心配もなさそうだ。

「実は、昨晩聡美からメールが来た。」

村木は注文を終えると私に笑いかけた。

「俺達は不器用な侑希の為に、いつの間にか連絡を取るようになってさ。」
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