今宵秘密が暴かれる。
自分がしたことなのに…
少しだけ寂しくなった。


「コ〜ウ〜ちゃん!見た目の割には結構強いじゃないの〜総司はココで1番強いんだから、そんなに落ち込むなよ〜」


そんな俺を見て、何を勘違いしてだか原田が寄ってきて慰めの言葉を掛けてきた。


「…違うから」


ハッキリ言って今は陽気な原田と話す気分じゃねぇ。


「…すいません、ちょっと疲れちゃったんで部屋に戻ってもいいですか?」

「…ああ。好きにしろ。それと配属だが、総司が率いる一番隊とする」


「…そうですか、分かりました。
ありがとうございます」




(……沖田のいる、一番隊か…)


自分の処遇にはぁ、と溜め息を吐いて、俺は
少し空気の悪くなったこの道場を後にした__
< 47 / 61 >

この作品をシェア

pagetop