今宵秘密が暴かれる。
『あの部屋は客室用なんだ、いつまでも使われるわけにゃアいかねェ。お前、誰かと相部屋になれ』


斎藤に女だとバレた早朝。


副長室に呼ばれた俺は、斎藤が土方さんにチクったのかと思ってビビりながら聞いた言葉がこれだ。


…一応、斎藤にした土下座の願いは聞いてもらえた__つまり、俺は賭けに勝ったらしい。



にしても、



『相部屋ですか…
それは誰とでもいいんですか?』


もし良いんなら、迷わず斎藤を選びたい。




『いや、そういう訳にもいかねェ』



…まじっすか。





『幹部以上の部屋じゃねェと、これ以上狭いといけねェって苦情がくっからなァ』



………幹部か……ん…?幹部?




『それってもしかして、斎藤も含まれてたり?』



『…アァ?おめェ斎藤と会ってたのか?ま、斎藤も幹部だから良いけどよ』




『おっ……おっしゃあああああ!!』



やった俺!ラッキー俺!
斎藤、幹部でありがとなあ!!



『は?うるせえ!
テメェココで叫ぶんじゃねェ!!』


『すんまっせーん!』


『ったく…おい、斎藤。そこにいんだろ?』


『はっ』


え、斎藤いたの…?



『お前はいいか?』


『…副長の命とあらば、なんなりと』


『…そうか、ではコイツを頼む』

『承知』



そんなこんなで俺の相部屋相手が斎藤と
決まった。



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