so sweet!!!
「ち、よ、こちゃん!一緒に帰ろ?」



 俺はその告白された日、千代子ちゃんと一緒に帰ることにした。



「え、いいの?遥也くん」



「もちろん。だって千代子ちゃんは俺の彼女でしょ?」



 俺がそう言うと、千代子ちゃんは頬を赤くした。



 ほんと、素直でやりやすい子だ。



「はーるやー!ねえ一緒に帰ろう!」



 後ろから女の声がする。



 俺はため息をつきたい気持ちを抑え、後ろに『営業スマイル』を向けると、



「ごめんね、新しい彼女と帰るから」



 とだけ言っておいた。



「ほら、千代子ちゃん行こ…って何してるの?」



 千代子ちゃんは自分で自分のほっぺたを引っ張っていた。



「ひ、ひはひ(い、痛い)」



「そりゃそうでしょ。何?夢の方が良かった?」



 千代子ちゃんは首をふるふると振った。



「そんなことない!すっっっごく嬉しい!」



 あはは、と俺は笑った。



 千代子ちゃんが自分でつねっていたほっぺが赤くなっている。



「嬉しいなら、こうゆうことしないようにね」



 俺は千代子ちゃんの赤くなった方のほっぺをそっとなでた。



 すると、もう片方の頬も赤くなった。



「かわいい♪」
< 3 / 52 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop