ぎゅぎゅっと短編詰め放題
「とりあえず、あいつら置いてくるから、俺のデスクにでも座って待ってて」
「だから、心を読むなっつうの」
「お前が声に出してるんだわ、ボケ」
ボケ、と言うと同時に、塚原さんの手が近くまで来る。
あ、叩かれる。と思って目をつぶる。
────が、
「とにかく、待ってろ。お前の好きなじゃがりこも引き出しにあるから、食べていいから」
そう、言って、頭に手が添えられる。
え。だから、待って。
え。は。何。
「もう、待たねえよ、お前が他の奴にヘラヘラしてるとこなんか見たくもねえ」
彼は、そうとだけ口にすると、足早に教習所を出て行った。