ぎゅぎゅっと短編詰め放題
ーーー
「私、塚原さんに名前呼ばれるの、好きですよ」
「……」
「なんか、こう、表現しにくいんですけど、胸の中をキュッと掴まれて苦しいといいますか、でもきっと嬉しいんですよね、なんか変だけど」
「……りょうすけ」
「たぶん、塚原さん限定だとは思うんですけど、心があったかくなるんですよね」
「……りょうすけ」
「え?」
「名前、違うだろ、呼んでみ?」
「……っ、陵介、さん」
力を振り絞っての、一言。
なのに、シーンと、沈黙。
やだ、やめてよ、なんか言ってよ。
「────なるほど、確かに、表現しにくいな、これは」
そう言って、キミは、私と同じくらい、顔を真っ赤にさせていた。
【②どうして、鬼教官】. end
