恋に一番近くて遠い君
そのあと三人でいつものように学校に行った。


行く途中で天良に付き合うことになったの？って聞かれた。


昨日陸玖が私のところに来る前に天良に背中を押してもらったって言ってたな。


感謝の気持ちも込めて天良に付き合うことになったと伝えたら



今にも消えてしまいそうなほど儚くそれでいてすごく綺麗な笑顔でおめでとうと言ってくれた。



天良はたまに悲しそうな顔をする。でもその顔を隠すように見せる笑顔がこれ以上何も聞かないでと言ってるみたいで、


私は悲しい顔の理由を聞くことが出来なかった。


そんな日の放課後、今日はサッカー部もバレーボール部も部活がなくて朝と同じように三人で帰ろうとしていたところだった。



｢美海、陸玖帰ろ｣


鞄を持って帰る準備が終わった天良が私達の席のところに来た。


｢うん、ちょっと待ってね｣


私と陸玖はまだ帰る準備をしていなかった。



準備が出来て鞄を持った時だった。


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