恋に一番近くて遠い君
ガチャッ


「行ってきまーす!」




私は一ノ瀬美海(いちのせ みみ)。
丹誠高校に通う2年生。


今日は始業式。







「ごめん............待った?」


私は家を出てすぐ目の前にいる二人に言う。




「大丈夫だよ?ほら豆乳飲んじゃって。」



艶のある黒い長い髪の毛を揺らしながら
私に話すこの美人さんは幼馴染みの
坂宮 天良(さかみや そら)。


私のお姉ちゃん的存在。
いつもお世話になっております......。





「全く......まぁ、美海が遅刻する事なんて日常茶飯事じゃん。」
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