恋に一番近くて遠い君
「心配してくれて.....ありがとう。」




急に引っ張ったのも怪我をした私のためであって、その後バランスを崩しちゃった事は想定外の事で悪気はないはず。





だからお礼を言わなくちゃいけない。





「別に...お前が無事ならそれでいい。」





ふっ、と柔らかに笑った笑顔はいつもの陸玖の笑顔で。





仲直りできてよかったな。






「じゃ、帰るぞ。」





そう言って陸玖はさっきよりも遅く歩き私の歩幅に合わせた。





些細な優しさに、より一層好きになった日でした。
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