愛してやる。Ⅱ
【第6章】

消えぬ想いと募る想い

結衣side

何日経っただろういや何ヶ月かもしれない

薄暗い地下室に閉じ込められているから感覚が全くわからない

龍也はたまに私のところに来ては抱いて出ていく

最初は抵抗していた

流星に抱かれたあの日私は初めて好きな人に抱かれる嬉しさを知ったから

好きでもない男に抱かれるのがこんなに不愉快だなんて思いもしなかった。

それでももう今は抵抗する気力すら残っていない。

嫌がる度に暴力を振るわれ体力も食欲もなくなり痩せているのが自分でもわかる。

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