もう一度あなたに恋をした。




「…これで昨日みたいな事があっても、先輩を助けに行ってやれます。」



「う、うん…」




違う。


そんな事言った覚えもないし、そもそも
佐伯くんは別の何かを言おうとしてた気がしてならない。




元々鈍感なあたしにでもわかる。






「じゃあ…また学校で。」

「うん、またね。」





何かが引っかかる。

お互い手を振って別れ、あたしは家に入ろうとしたところで、佐伯くんの方を振り返る。





自転車に乗って遠のく佐伯くんの背中が見えなくなるまで、目が離せなかった。


< 60 / 116 >

この作品をシェア

pagetop