あたしと彼は添い寝ふれんど。
おじゃましますとだけ言って昨日も来た黒田君の部屋へと向かった。
「黒田君まだ早いけどあたしもう寝たい」
時刻は夕方の6時。
「…うん。相当早いよね」
「寝たくないけど寝たい。寝たいけど寝たくない。
でも……眠ってる方が楽」
夢みるのは怖いけど、でも楽しい夢だったら嬉しいし、なにより違う世界にいけるから今よりも断然楽しい。
眠るまでが嫌いなだけ。
寝たらおしまい。
あとは自然と朝になって目を覚ますだけ。
「……じゃあ寝ようか」
「うん。ごめんね」
黒田君とベッドに入り込んで昨日みたいに体を寄せ合う。
あぁやっぱり不思議。
凄く、安心する。