カムフラージュの恋人
大体、つけ回してる彼女が、いつ、どこに出没するのかも分からないのに・・・あ、でも、ホテルのカフェで「視線感じた」って雅彦言ってたから、今日の「デート」は、少しくらいは相手を欺くというか、ごまかす?効果があったかもしれない。
でも、雅彦にとって私は、いまだに「いざというとき役に立つ便利な幼なじみ」止まりの存在でしかなくて。
だから、彼女の「フリ」までしかなれなくて。
あいつの隣にいるのも、手をつなぐのも、はにかんだ笑顔をあいつに向けるのも、胸がドキドキ高鳴るのも、全部私の本心・本物だけど、あいつは私を見ても、「ドキドキ」なんてしないんだろうな。
だって私は、あいつのカムフラージュの彼女なんだから。
こんなことなら、彼女のフリなんか承諾するんじゃなかった。
自分の気持ちがもっと分かって、雅彦の気持ちも分かってしまって・・・。
ベッドに寝転がっていた私は、今日水族館で雅彦が買ってくれた、白いアザラシの「あざっす」の大きなきぐるみをギュウっと抱きしめると、「雅彦のバカ」と呟いて、ひとり寂しくシクシク泣いた。
でも、雅彦にとって私は、いまだに「いざというとき役に立つ便利な幼なじみ」止まりの存在でしかなくて。
だから、彼女の「フリ」までしかなれなくて。
あいつの隣にいるのも、手をつなぐのも、はにかんだ笑顔をあいつに向けるのも、胸がドキドキ高鳴るのも、全部私の本心・本物だけど、あいつは私を見ても、「ドキドキ」なんてしないんだろうな。
だって私は、あいつのカムフラージュの彼女なんだから。
こんなことなら、彼女のフリなんか承諾するんじゃなかった。
自分の気持ちがもっと分かって、雅彦の気持ちも分かってしまって・・・。
ベッドに寝転がっていた私は、今日水族館で雅彦が買ってくれた、白いアザラシの「あざっす」の大きなきぐるみをギュウっと抱きしめると、「雅彦のバカ」と呟いて、ひとり寂しくシクシク泣いた。