カムフラージュの恋人
私が覚えている二宮くんは、雅彦同様モテる部類で。
あいつほどとっかえひっかえじゃあなかったと思うけど、女子にも人気あったはず。
まあねぇ、二宮くんも目鼻立ちの整ったイケメンだし、背高くてスポーツ万能だし。
私はコホンと咳払いをすると、ふんわり山型に盛り上がっている、焼きたてのチョコスフレの端っこに、スプーンを突っ込んだ。
「うん、まあ・・・」
「もしかして、その人にしつこくつきまとってんの?」
「ちゃうちゃう!俺はそんなつもりねえよ?ホント、マジで茉莉さんのこと好きだし。でも同じ職場だからか、つき合うの躊躇してる」
「先生同士か・・・。やっぱりさ、学校の場合、普通の会社とはちょっと違って、生徒のこととか、PTAとか、いろいろ考えないといけないじゃない?」
「そうだな。だが茉莉さんが悩んでるのは、それだけじゃないと思う」
「そっか。うまくいくといいね」
危うく「お互いに」と言いそうになってしまった私は、口をつぐんで、また厨房をチラ見したけど、雅彦の姿は見えなかった。
あいつほどとっかえひっかえじゃあなかったと思うけど、女子にも人気あったはず。
まあねぇ、二宮くんも目鼻立ちの整ったイケメンだし、背高くてスポーツ万能だし。
私はコホンと咳払いをすると、ふんわり山型に盛り上がっている、焼きたてのチョコスフレの端っこに、スプーンを突っ込んだ。
「うん、まあ・・・」
「もしかして、その人にしつこくつきまとってんの?」
「ちゃうちゃう!俺はそんなつもりねえよ?ホント、マジで茉莉さんのこと好きだし。でも同じ職場だからか、つき合うの躊躇してる」
「先生同士か・・・。やっぱりさ、学校の場合、普通の会社とはちょっと違って、生徒のこととか、PTAとか、いろいろ考えないといけないじゃない?」
「そうだな。だが茉莉さんが悩んでるのは、それだけじゃないと思う」
「そっか。うまくいくといいね」
危うく「お互いに」と言いそうになってしまった私は、口をつぐんで、また厨房をチラ見したけど、雅彦の姿は見えなかった。