イマイティの彼女は私~秘密の関係~
1章

四代目JsaulBrothers

「あーーーー!!!!!」

─────ドサァァアアア!!──…………

「またやん………」

「あんたバカやないと?何回も何回も」

「うるさい!しょーがないやん。荷物軽いのにこのヘッポコ段ボールが支えきれんでこの下んとこが開くんやけ!」

ただいま引っ越しの荷物まとめ中。
言語力の無さはスルーしてやってください。
東京の高校に受かり、一人暮らしをすることになった私は、今荷物をまとめているのだが………

「あんた、それ全部もってくつもり?そんなん全部もっていきよったら大変よー?あの家狭いんやけ、全部入りきらんかもよ」

「大丈夫!余計な心配はせんでいい!」

お母さんのいう“それ”とは…。
部屋の壁一面に貼られたポスター、前は漫画がギッシリ詰まっていた本棚に並べられたCD、勉強机の上に並べられた雑誌、壁にズラーッと貼られた金テープ、壁に刺した画鋲にかけられたTシャツ、そして、あらゆる所に置かれたその他のグッズ。

そう、あの国民が誇るべきアーティスト7人組ダンス&ボーカルグループ

『四代目JsaulBrothers』

のかわいいかわいいグッズ達だ!!!
LIVEに行ったりTwitterで譲ってもらったりして集めたグッズは、元は真っ白だった壁、元は真っ白だった本棚、全てを覆い隠す程の数になる。
ポスターに関しては、壁だけじゃ足りず、天井にまで貼り巡らされている。

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