ジュリエットじゃ終わんない

「じゃあ香織、穂花、また明日!」

HR終了と同時、そう声をかけてダッシュで1ーJへ。



"だったらコピーして、帰りに持って来るよ!"

そー言い捨てた約束を果たすため。




良かった〜、ギリセーフ!

HRが終わった直後の教室に、キミを見つける。



あたしに気付いたキミに軽く手を振ったけど…

フイッとシカト。



『ぷっ!ダサ』

近くで集ってる女子達の攻撃。


は?
ケンカ売ってんの?

1人じゃなんも出来ないクセに。


睨みを効かせてると…


「あ、野上ー!
岸田さん来てるよー?」

って、1ーJ男子。


なんであたしの名前知ってんの!?



柊也くんも、知り合い?って目をそいつに向けると…


「あー俺、同中だから」



ええっ!?
そーだっけ??


あ…



居たな、なんとなく。


あんま面識ないから気づかなかったよ…



でもコレは…

使える!?ニヤリ。



「じゃーな〜野上、岸田さん」


「うん!じゃあね、……」

名前がわかんない。
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