ジュリエットじゃ終わんない
「あの女は毒親で、最低だと思うけど…
でもね?

生命を生み出すって、簡単な事じゃないの。

妊娠中は本当に大変だし。
どんな出産でも、絶対安産だなんて保証はない!


それは命掛けで。

そうして生まれて来たって事は…
少なくともその時、必ず愛は存在してる。


なにより。

どんなに苦しくても、何も無いと感じても…
生まれてきて、未来をプレゼントされた事は素晴らしいの!

毒親でも、それを最初から摘み取ってしまう親より、ずっといい。


それに。

今までどんなに憎んだとしても、
この先何があったとしても、


それを踏み台にして、自分だけ幸せになっちゃえばいいの!



親は選べないけど…


未来は選べる。



それは自分次第で、いくらでも変えられるんだからね?」







なんでか、涙が溢れて…


止まんなくて。




胸を締め付けられながら…!


口に手を当て、
何度も、何度も、頷いた。





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