女子高生ヒーロー、IN幕末なり。

あっさりと。

「せっかくの沖田さんからのお誘いですが、私は断固拒否します。さすがにまだ自分が可愛いので。」

あ、颯、この遊びに参加するのが死亡フラグって理解したらしい。
さすが、頭いい(っぽい)人は違うね!

「いや、沖田さん、あたしは別に参加してもいいんですけどね?…その前に、戦わなければいけない相手がいるんですよ」

忘れちゃいけない"ヤツ"の存在。

「戦わなければいけない相手?…土方さんじゃなくて?」

戦わなければいけない相手で真っ先に土方さんが出るのは果たして大丈夫なのか……。

「違いますよ!……コイツです。」

沖田さんの方向からは見えてなかった、部屋の隅に佇むヤツを指差す。

「……ゴキカブリ?コイツ?戦わなければいけない相手って。」

あ、やっぱりこの時代の人はゴキカブリって言うんだ。

「はい!!あたし触れないんです!」
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