女子高生ヒーロー、IN幕末なり。

危機感のきの字もなかった。


実は稽古場から厠は案外遠かったりする。

「……厠2つ作れや。」

思わず悪態ついちゃうのも許してほしい。
だって遠いし。

「それは土方さんに直接言った方が良いと思うなぁ〜」

「そんなん自滅行為…って、沖田さんじゃないですか」

相変わらず、登場が急である。

そして、沖田さんの両手には、お団子が2本ずつ。

「あ、食べる?あげないけど」

「あげる気ないなら聞かないでください。というか、4本も食べるんですか?」

「違うよ?僕が食べる分は2本。で、近藤さんと一緒に食べようと思ったんだけど、近藤さん、外出してたからいなかったんだ」

「あ、そうなんですか?なら、その2本あたしがもらってあげ「あ、いいよ。僕が食べるから」

そう言って沖田さんは、それはそれは美味しそうに団子を1つ口に含んだ。

「ん、…団子って美味しいよね(^^)」

こやつ……!!!

ほんっっと性格悪いな!!!!

「……ケチ……」


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