大人の恋模様
サイドブレーキをONにして
エンジンを切った。

シートベルトを外して
降りようとする私をシートごと
抑えて

甘い唇が重なる。

ドキドキがばれないよう下を向いた。


佑磨に
手を引かれ部屋に帰ってきた。

「佑磨…。ご飯支度するから、お風呂沸かして?」

「あ〜。わかった。」
クローゼットの有る部屋に着替えに行き

佑磨がベランダでタバコに火をつけた。

「ふ〜」
紫煙が上がる。

なんか、かっこいい。やっぱり。

チラチラ見ながら、夕食を作った。

しばらくして、
「良し。完成。」

鮭のムニエル
野菜スープ。
トマトとモッツァレラのカプレーゼ

あとは、白ワイン。
お風呂が沸いた合図のメロディー。

「佑磨?お風呂良いよ?」

食器を用意していた私に
背中から
バックハグ。

私の肩に顎をのせ、
「一緒に入ろう??」
「ええ〜?イヤイヤ??無理ー!」
「拒否権無し!」
両脚をするっと抱えられ
お姫様抱っこ。

そのまま、バスルームに強制連行。

服を器用に脱がされあっという間に
裸の私。

逞しい身体の佑磨。
綺麗に割れた腹筋。
31歳には見えない。

私、この人と結婚するんだ…。

「何?惚れ直した?」
多分、真っ赤っかな顔だ。

「紗江?可愛い、ククク。」

シャワーで軽く洗い流し
湯船に浸かった。

「恥ずかしいから見ないで!」

背中を向けて端っこに座る紗江。

手を伸ばして
俺は、自分の足の間に座らせた。

「なぁ?お前の実家挨拶行かないと」

「あ。うん…。それなんだけど…。
うちのお父さん天然なので…。」

「何?天然って?」

「うん…。要するに、ネジ外れてる?」

「へぇ〜。おもしろそう!」

「でね。お兄ちゃんがいるんだけど
反面教師で、めちゃくちゃ怖いの。
だから、覚悟して。」

「えっ、マジ…。まぁ、何とかなるさ。
それより」

佑磨の手が膨らみにかかる。
ピクッと震える身体。
首筋を這う舌先。
左手は、

ゆっくりと真ん中に
浸入してくる。
「ダメだよ…。」
「気持ちいいだろう?うん?」

散々、悪戯されて

ボディーソープで身体を洗い合いっこ。

佑磨の硬く大きくなったものを
後ろ向きにされて

グッと差し込まれた。
身体中を刺激がはしる。

「あっ、」
「少しだけ…。」
ゆっくりと揺れる二人の身体。
「ヤバい。あとは、ベットで…。」

さっと身体を拭かれそのまま

バスローブを着せられ

ベットルームへ。


「紗江…。ヤバいよ」
バタンと私を組み敷き

左右に開いたバスローブを
するっと取り払い

生まれたままの姿に。

唇を這い
首筋、鎖骨、胸、脇腹、
両手を抑え
膨らみの先をチューっと吸う。
刺激が身体を襲う。
「はぁ〜あっん」
内腿に手を入れ脚を開かせ
佑磨の頭が沈む。

ピチュっと淡い音。

「濡れてる…。」
舌先の愛撫は執拗に私を攻める。

何度も繰り返す刺激が
身体から理性を吸い取ってゆく。


「聞かせて紗江の声…」

「佑磨…。あっ…ねぇ…もう…
ダメ。」

「何?どうしたい?言って?」

「言えない…。」

「ちゃんと言うまであげない…。」

本当は、俺の方が欲しがってる。
でも、今は、紗江の身体から
聞きたい、そう願った。


「して…。佑磨…が…
欲しい…の」

俺は、いきり勃ち硬くなった自身に
避妊具を素早く付け
紗江の中へゆっくりと沈んだ。

「あっは〜ん…。」
紗江の腰を抑え
前後に身体を動かした。

寄せては押し寄せる快感。
お互いの欲望を絡ませながら

次第に早くなるスピード。

「あっあっあっ…」
「イクよ。一緒に…。うっうっうっ」

二人で高みへと上がって行った。









< 10 / 30 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop