大人の恋模様
「俺の彼女は…。佐伯ミカ。販売促進課」

「兄貴…そういえば、ミカちゃんと同じ大学。」

「そう!ずうっと付き合ってた!あはは
弟のお前にも内緒だったしな!」

「はぁ〜。ったく。もしかして二人で
俺たちを見て楽しんでたのか??」

「まぁ〜…そんなとこだ。でも良かった
紗江ちゃんと寄り戻って。」

「まぁな!だいたい、別れたつもりもないしな!」

「お前、子供の頃から気に入った物への
執着心すげーもんな!あはは〜!」

「うっ……。うるせ〜よ!紗江の事は
別だろう!ったく。」

「近いうちに、辞令出すから。紗江ちゃんにも、そろそろ話しておけよ。なんせ
嫁さんになるんだし。」

「兄貴は?どうなんだよ!ミカちゃんとどうなってんだ?あっ?」
「あっ!忘れてた。先月入籍した。」
「はぁ??馬鹿だろ!何んで言わねえんだよ。報告!!」

「親父とお袋バカンスとか言ってこっちにあんまりいないからさ。連絡したら
イギリスに居るって言うから
少し前にイギリスに連れて行って
紹介済みだ。ついでにあっちで、式挙げたし。」ニヤニヤしながら、
「二人きりの甘い結婚式!!」

「何が、甘い結婚式だ!まったく!
信じらんねぇ……。」

呆れる俺。

「まぁ、来週には、レセプションやるからその時、発表するから、よろしくな」

「あ〜。了解。じゃ行くわ!!」

「おっ!」
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