大人の恋模様
時計の針が5時を過ぎた。
帰り仕度する社員たち。

私も、パソコンの電源を落とした。

デスク下のバックを持って、
立ち上がる。
カツカツ…。

「紗江〜!帰ろ!」
「ミカ!」

エレベーターに乗り込み
一階へ。
「紗江。少し時間ある?」
「ごめん。帰って佑磨のご飯。」
「そっか…。なら歩きながらでいいの
聞いて!」
「うん、ナニ?」

「私…。結婚してるの。実は。」

ニコニコしながら左手を見せた。
そこには、可愛らしいそれでいて
存在感抜群なダイヤのリング。
かなりお高い?
「えっ?え〜〜!」
「そんな、びっくりしなくても!」

「だって!いきなり!誰?」
「そのうち…ね。」
「夏休み貰って1週間休んだ事あったでしょ?あの時、イギリスで式挙げたの。
二人きりの❤️ふふ。」
「幸せそう。良かったね。おめでとう。
でも、親友に内緒って酷くない?」
「だから…。まってもう少ししたら
わかるから。ねっ。(^○^)」
「今度ゆっくり話そうね。」

「うん…。わかった。
バス来たから。行くね。」
乗り込んだバスの席から外を見ながら
「ふ〜。結婚かぁ〜」
私も、ミキみたいに幸せにならなきゃ。
15分ほどバスに乗り、
佑磨のマンション近くで降りた。
帰る途中でスーパーに寄り、
食材を買いマンションに。

スーツをハンガーに掛け、
部屋着に着替えると、エプロンをして
お風呂の用意をした。

キッチンで
ハンバーグのタネを作り、
先に軽く焦げ目をつけて焼く。
さっと取り出して、ニンニクとバター
軽く炒めて、調味して、ざく切りトマトを入れ少ししたら、トマト缶を投入。
コンソメを入れ、そこへハンバーグを戻す。
白ワインを入れて、しばらく煮込むと
ソースと絡まり。美味しそう!!

後は、
野菜スープと、フランスパンにガーリックバターを塗りトースト。
エビとアボカドのサラダを作って冷蔵庫に入れた。

「そろそろかなぁ〜?」
ガチャ?
「ただいま〜!紗江〜!むぎゅー」
トントンと背中を叩き、
「おかえりなさい。佑磨。」

「なんかいいなぁー!こんなの。」
「着替えて来て!ご飯にしよう!」

佑磨は、部屋着に着替えて、
ダイニングテーブルに。
「うまそう!いただきまーす!」

モグモグ、
「どう?かなぁ〜??」

「うまっ!紗江ちゃん最高!!」
「ふふふ。佑磨ったら、子供みたいね!
可愛い…。」

「可愛いって。そんな事言っていいの?
後で、覚えてろ!」
「なによ!ふふふ。」

「あー食ったー!うまかった!」

食器を洗いながら、
「佑磨!お風呂入ってきたら?」

「あー。」

なんか?気配?

「なに?」「一緒がいいー!」
「一人でどうぞ!」
「嫌だー!紗江ちゃん〜」首筋をぺろっとなめられた
「ひゃっー!やめてよ〜。佑磨…。」
「手伝うから。なっ??いい??」
そんな可愛い顔されたら…。
「う…ん。」「やったねー!」
会社での鬼部長なの?ってきっと
みんなが思うだろなぁー!」

着替えを持ってバスルームに。
恥ずかしいから、先に入ってもらった。
< 22 / 30 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop