444~replay~
スマホの時間を確認する。

放送室にも時計はあるけれど、どこまで信用していいのか分からないから。


___16時30分。


目を閉じて、あたしは自分の気持ちに迷いがないかを確認した。

大丈夫。

後悔なんてしない。

「神様、ううん。悪魔様」

あたしは宙に向かって声を出した。

「あたしの呪いをどうかかなえてください。そして、ヤツらが苦しんで死ぬようにチカラをあたしにください」

放送室が一瞬薄暗くなったような気がする。

重い気配が体に触れた感覚。

悪魔がそばにいるの?


気のせいかもしれないが、あたしは感謝の気持ちでいっぱいになる。
< 146 / 559 >

この作品をシェア

pagetop