444~replay~
「よぉ」
そう言う太一は憔悴していた。

疲れているのは、朝まで捜索していたことだけじゃない。


呪いが防げなかったからだ。


瑠奈は青い顔をしてうつむいている。

かける言葉もなくその肩を抱いた。

やがて集まるクラスメイトたち。

誰もが不安そうな顔をしていて、この間までのおもしろがっている人は見られない。

美鈴のことは知らないだろうけど、兼子先生や哲也のことはすでにニュースで報じられている。

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