ヘタレな俺の恋
そんな、俺らとは違い

高校時代と変わらない仲良しな2人が

妙に羨ましかった

2人との別れ際

「やっぱ嫌だな…
七瀬にあんな笑い方させんな!
不安ですって、顔にわかりやすくでてんだろ?」

「そうだな……」

他人事のように、返事をした





家までの帰り道、携帯がなった

「浩一!お友達とわかれたかな?
今から、会いたい!」

瑠美だった

「わかった」


あ!!


結といたんだった


「夕食は、いらないね?
いってらっしゃい!
あたし、そこの本屋よるから!じゃ!」


結が本屋に入って行ったのを見送り

瑠美のところに行った


なにやってんだよ……俺


「瑠美……別れよう」

「いや… なんで?なんで、急に?」

「ごめん…」

「浩一!!お願い!!1人にしないで!」


結が、雨の日に俺に言った言葉を言った

涙を流す瑠美を見て、無意識に抱きしめていた

入学してから、ずっと俺のそばにいた

この1年間、瑠美との思い出ばかり

好きって気持ちはない、なのに

なんで、また抱いてしまったんだろう




結を置き去りにしたのに……





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