ヘタレな俺の恋
そんなある日


「おはよう!」

結の方から、前と変わらない笑顔で挨拶を
してくれた

「っはよ…」

まともに挨拶すら、出来ないヘタレぶり

ふんふんと楽しげに朝食を並べる

いつも、先に食べて出掛ける結が

どうやら、ご機嫌で一緒に食べるようだ


「いいことあったのか?」

「まぁーねぇー♪」

「ぷはっ」

あんまり嬉しそうで、思わず笑った

「ふふっ」

結も笑った

去年の今頃は、当たり前だったのにな

「ねぇ?時間とれない?話したいことがあるの!」

「なに?」

「ゆっくりしたいから、浩一くんのいい日教えてほしいの、後でメールして!」

「わかった」














俺は、連絡を忘れていた






これは…結の賭けだった






それに気づくのは、まだ先のこと








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