ヘタレな俺の恋
俺は、酷い男だとわかっています!

バレてました!

あれからずっと、結は前と同じように

笑ってくれる


だから、安心してた


8月は、ずっと研究所に泊まり込みするって


大荷物持って出掛けていった


9月になっても、帰ってこなかった

10月にやっと帰って来た


野球部の先輩たちが、うちに来たいって

言い出して、

「同居人がいるんで…」

って言ったけど、断れなくて

8人でうちに

事前に連絡入れたいって言ったけど

「同居人に気なんか使うな!!」とか

言われて、しなかった



先輩たちがピンポンならせって



ピンポーン

ガチャ

「浩一くん、鍵どうしたの?」


「ええ!! T大の七瀬さん!!」

「うわっ!本当だ!!」



なせか、先輩たちは、結を知っていて



「あら!野球部の皆さん!こんにちは!
どーぞ!上がって下さい!!」




「同居人が、七瀬さんだとはな…」



一瞬、結の顔が歪んだ


「親同士が仲良くて!
期間限定で、一緒に暮らしているんです!
来年の3月には、寮に入れるので
浩一くんの彼女には、内密に!!」


驚いた…

冷えた…


「七瀬さん、最近こないから、会えて
すっげえ、嬉しいなあ!!」

「またまたぁー!緒方さんたら!!」


「なんで…皆、知ってるんすか?」

「は?データ協力の話したろ?
七瀬さんは、お前を指名してきたけど、
いっつもデートだろ?
だから、俺らが交代でしてたの!」


「おかげさまで、1年間も協力頂いて本当に
助かりました!
まさか、ここで再会するとは思いませんでしたけど…
今度、きちんと御礼に伺わせて頂きます」


「なーにいってんのー!
七瀬さんみたいに、かわいい子の力になれるなら、いつでも飛んでいくし!!な!」

「うんうん!!」

「七瀬さんに、また脈とられたい!!」

「みゃっ?」

「変態か!!」





先輩たちと結が盛り上げる


「すみません!
お邪魔して、あたし出掛けるので
ゆっくりしてください!」



結は、出掛けていった

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