ヘタレな俺の恋

彼女が同居人になりました!

結は、帰りが遅かった


「ただいま!起きてたの?」

「うん…結と話したくて…」

「そう、気にしないでよ?
あたしも気にしない!それよりさ!
こうして話せる方が、楽だから…
あ!今日、会った教授ね
野球部の人だったの!!甲子園出場したことあるって!!
凄いよね!?
あ!約束して欲しいことがあるの!!
浩一くんがプロの選手になったら、サイン1番に頂戴!!」

「なったら……な?」

「なるの!!」

「へい!」

「変な返事やめてよ!!ふふっ」

「はい!」

「よろしい!!ふふっあはは!」

「何だよ!?」

「嬉しいからつい」

「俺…全然笑える気分じゃねぇ」

「うひゃ!!」

「今度は、何だよ!」

「わあ!」

「は?」

「いや、何でもない!!」

「言え!!」

「何でもないってば!!」

「言わないなら、ちゅうするぞ!!」

「やだねぇー浮気ばっかりねぇー」

「コノヤロ-!!」


結をくすぐりまくった


「ギヤーーやめて!!あははははは!!」

「言うか?」

「わかった!言う!ひー!言う!!」


涙拭きながら、息を整えて


「赤ちゃんまだいるの」

「わかってる」

「あら!まあ!」

「何だよ、その反応!」

「いや~浩一くんは、ちゃんと騙されると思ってたから?」

「騙された!佐山が教えてくれた!」

「薫めぇー!!さっきね、動いたの!」

「あ…かちゃん?」

「うん!触ってみる?」

「いいのか?」

「浩一くんの子供だよ!いいよ!」


結のお腹に触ってみた

俺の手を撫でるようにトントンする


「やべぇ!かわいい!!」

「は?浩一くんには、あげないから!!」

「俺の子だろ!?」

「いいえ!あたしの子供ですぅー!!」

「うわ!今パンチされた!!」

「さすが!男の子!!
ママを守ってくれるのね!!」

「え?男の子?」

「もうわかってるんだよ!」

「ママを頼むな!!」

「名前つけて欲しいな…ダメ?」

「ええ!!俺、センスねぇぞ!?」

「知ってる」

「……プン」

「ふふっごめん!!お願いします!」

「よかろう!!んーーーー結大!!
大きく結ぶ!!」

「却下」

「はぁ?却下なし」

「結が入るのなしで……お願いします!」

「んーーーこうた」

「いいね!浩一くんの浩に太ね!」

「漢字も俺が、考えたかった!!」

「断る!!」

「お前なぁー!!」


たくさん話した

たくさん笑った

寝る前

「今日から、正式に同居人だから!!」

わざわざ、宣言して

「おやすみ!」

にっこり笑って、部屋に戻っていった



俺は

結に、助けられたんだ


逃げ道をなくした俺のために


身を引いて、進む方向を示してくれた


結を頼むな? ……浩太
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