ヘタレな俺の恋

月日がたつのは、早いものです!

「おはよう!」 「おはよう!」


当たり前の朝

当たり前の挨拶

当たり前だったはずの2人


もっと早く、言いたいこと言い合って

素直に好きって言い合って

いっぱい抱きしめて

いっぱいキスして

手を繋いで

色んな所にデートに行って

なぁんて

ずっとほったらかしにしてたのに

後悔が山のように溢れる



「いってきます!」「おう!」



結を見送った

あと5ヶ月で、出て行く
あと5ヶ月しかない

彼女から同居人、同居人から友達


酷いことしたんだ


友達でいてくれるだけ、ましか……




1ヶ月後


結とは、仲良くやれてる



しかし

「浩一、ごめん!!病院、来週に延期!」

瑠美は、病院を延期し続けた


「早く見て貰った方が、いいらしいぞ?
ちゃんと医者にかかっとかないと
いざって時、見て貰えないって!!
つわりとかの相談もあるだろ!?」


結から、言われたことを伝えた


「つわりまだないし、大丈夫!!」

「今は、良くてもいざって時の為に…」

「いいから!!」

「おこんなよ!俺、心配してんだけど?」

「ごめん…」



瑠美とは、なぜかギクシャクしている


そんな感じで、あっという間に

12月になっていた



痩せているけど、少しお腹が出た結


時々、お腹を触らせてもらったり

瑠美のこと相談したり

こんなこと、結にしてもらうって

おかしな事だけど…



明るく答えてくれる、結に心底助けられてる



3月に結が出て行くとき、すべてを親に

話すことになっている



高校時代から貧血持ちで、脳の手術したり
心臓が弱い、結……
一緒に暮らし出してから、泊まり込みと
嘘をついて、何度か入院していたらしい


俺の前で具合悪い素振りも、見せない

家事だって、全部してくれてる



一方、


「瑠美!瑠美の親に挨拶しといた方がいいと思う!」

「いい!!しなくて!!」




この頃、瑠美を疑っている


妙にきょどきょどして、怪しい



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