ヘタレな俺の恋

ひとりぼっちの誕生日!

手術中に日付が変わった

看護師さんから

「学生ですよね?そろそろ帰った方がいいわ!
まだまだ終わらないし、ICUに数日入り、1週間は面会謝絶しますから!
親御さんにも知らせました
1週間したら、いらっしゃい!」


渋々帰ることになった


帰り道は、無言だった










大晦日



陽太と病院へ

青葉さんも来てた

手術から、1週間たった

結には、会えなかった

様子も聞けなかった



正月



今日は、結の誕生日だ
毎年、初日の出を見ようって約束したな?
そういえば、去年も誕生日を1人で過ごし
倒れて入院したっけ?
あの時は、心臓マッサージまでしたな
大丈夫!結は、守られている!
今回だって…
大丈夫!

何の根拠もないけど……大丈夫!



3人で病院に来た、無菌室の前で待たされた
起きてたら、カーテン開けてくれるって




ドキドキしながら、待っていた


カーテンが開いた

俺達の方へ右向きに寝ていた
酸素マスクをつけてて
目は、トローンとしててきつそうだった
たくさんの管に繋がれていた

青葉さんが手話で何か伝えてた

結の手がちょこっと動いた

それに青葉さんが答えた

便利だなって、思った



青「早く元気になるように、皆で祈って待ってる
誕生日、おめでとう!」

結「ありがとう」

青「退院したら、お祝いしような!」

結「頑張る」 〟


という会話をしたんだとか

ちなみに、陽太は結のありがとうと頑張るは、わかったらしい


カーテンが閉まり、面会が終わった


今年も結にさみしい誕生日を過ごさせてしまった

予定では、クリスマスに2人がくっついて
正月は、青葉さんと過ごすはずだったのに


邪魔しないように、俺と陽太は、一般室
に移るまで、お見舞いを控えた




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