闘争少女【前編】完



「ウルフは闘いになると野生的になる
20分間、止むことない苦痛を相手に与え
衰弱するのをじっくり堪能する……

そして相手が弱ったところに最後の一撃」



『20分間…』


「まぁアイツは賢いからね
戦闘能力のある者には
無理な攻撃は仕掛けないから
イスズには何もしないんじゃないかな?」



『どうしてわかる…』



「別の意味だけど
気にってるみたいだからだよ
ウルフがイスズのことを…
簡単に言えば好きなんじゃない?」




オオカミが私のことを気にってる?

好き?

私の事を?

イミガワカラナイ……





『言っている意味がわからなそんな理由で…』



「僕にそんなこと言われても困るな(苦笑)
あくまで推定だよ
実際に闘ってみないとわからないでしょ」



カメのゆう通りだ


いずれは闘う相手となる
闘わないことになることはない



「じゃ、もう切るね
情報提供してやったんだから
それなりの代償をもらうよ……(笑)」




プツ、プープープー___






一方的に電話が切られる__



カメからすれば
私から電話をしてきたことは
こらからまた誰かに情報を売る
いい機会なってしまったかもしれない



でも今はそんな事を考えてる暇はない



『ウルフ……』




イスズは前より大きな胸騒ぎするような
近い間に何かが起こるようなそんな気がした





この日はリノとの
テスト勉強を断り真っ直ぐ家に帰った



< 153 / 300 >

この作品をシェア

pagetop