闘争少女【前編】完




何か話さないと…
と思いイスズはシロに話しをする



『じ、時間も時間だし……
お風呂かシャワー入るなら言って』


「あー…わかった
んならシャワーでいいよ、イスズは?」


『うん、私もいつもシャワーだから
それでいいよ、じゃあいつでも浴びれるから洗面所にバスタオル出しとく……』


「ありがとな……」



それから直ぐにシロはシャワーを浴びにいった



『なんだか不思議……』



高校生になって1人でこのマンションに住んでから誰一人招いたことがなかった


それが今、客を招いている…しかも”男”



恋愛経験なんてほぼゼロなわけで…
男性を意識したこともそうそうないわけで…


ドキドキ…

ワクワク…

キュンキュン…



ん〜…なんかよくわからない
どれにも当てはまらない気がする
なんだか1人の家に
誰かが居るのが不思議な感覚だった




そんなことを考えながら
シロの飲んだカップなどを台所で洗っていると




「シャワー、さんきゅ」




シロがシャワーから戻ってきていて
バスタオルで髪の毛を片手でダルそうに拭きながら立っていた



格好はさっきバスタオルと
一緒に置いておいた何枚か愛用して持っていた
メンズのティシャツに
今日シロが着ていた黒のストレートパンツ…



「お前さ……男いんの?」

『は?そんなわけないでしょ…』

「なんでこんなもん持ってんだよ」




着ているティシャツの裾をひっぱりながら言う





『寝るときはいつもそれ着て寝るんだ
メンズティシャツのほうが
着心地いいし一枚で着れて楽だし……』


「ふ〜ん…そうゆうこと」


『じゃ、私もシャワー浴びてくる…
適当にゆっくりしてて
ぁ……ドライヤーはあそこに………』






いろいろどこに何があるとか
シロに説明し、イスズはお風呂場へと向かった
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